知っとく知識

日常で気になったことを調べて書いています。

塩を使っての歯磨きはどんな効果がある?使わない方がいいって本当?

スポンサーリンク

 f:id:nekorantankun:20180411113156j:plain

きれいな歯は、清潔感があってそれだけでも若々しく好印象ですよね。

年齢を問わず、歯の健康に気を使っている方もかなり多いのではないでしょうか?

 

そんな中で、塩を使っての歯磨きには効果があるという意見を聞きましたが、

実際のところはどうなのでしょうか?

市販の歯磨き粉にも、つぶつぶの塩が入ったものも良く見かけます。

また、塩ならすぐに手に入るしお金もかからないので期待してしまいますよね!

 

そこで今回、インターネットの情報や、歯科医の友人にも意見を聞いて

塩を使っての歯磨きの効果について調べてみましたので、皆様の参考にしていただければと思います。

 

 塩には歯茎を引き締める効果がある!?

 

歯周病などで歯茎に腫れや出血があるときに、塩を使って歯磨きすると歯茎が引き締まる効果があります。

なぜ歯茎が塩で引き締まるのかといいますと、浸透圧の作用です。

 

ちょっと例えが悪いですが、ナメクジに塩をかけると、水分が奪われてナメクジが弱ってしまうという話や、

料理の下ごしらえで魚などに塩を振っておくと、余分な水分が出てくるので臭みが取れたり、

身が引き締まったりするという話と同じ原理なのです。

 

つまり、葉と歯茎の間の溝(歯周ポケット)に溜まった水分が、

塩の浸透作用によって外へ出て行くので、歯茎が引き締まるのです。

 

また、塩の粒で歯茎をマッサージすることで、血行が良くなり、

歯茎の色がきれいなピンク色になるという効果もあります。

 

ただし、気を付けていただきたいのは、歯周病の根本的な治療にはならないということです

。歯茎が引き締まることはすぐに体感的に感じられるので、

一時的にはとても効果があると思われがちですが、歯周病の予防や根本的な治療は、

以下で説明する、他のきちんとした方法で行いましょう。

 

歯周病の予防や治療法について

 

歯周病とは、プラークと呼ばれる歯垢に含まれている細菌により、

歯茎が炎症を起こし、歯と歯茎の溝が深くなることで、歯を支えている骨が溶けてしまう

というとても恐ろしい病気です。

 

歯垢は、放っておくとどんどん蓄積して歯石という固い状態になり歯の表面にくっついてしまいます。

まずは、この歯垢、歯石が歯にくっつくのを防ぐことが主な予防法となります。

 

歯間ブラシやデンタルフロスも用いるなど、日々の丁寧な歯磨きはもちろん重要ですが、

そのやり方が正しくできているか?磨き残しはないか?

というところを歯医者さんでチェックしてもらいましょう。

個別に、ブラッシングの指導や歯のクリーニングなどをしてもらうことをおすすめします。

ちなみに、フッ素入りのジェルタイプのもので歯磨きをすると、虫歯や歯周病の予防になるそうです。

 

一度歯周病になってしまうと、なかなか治らないのが現状です。

また、いったん骨が溶けてしまったら、再生することも不可能です。

歯医者さんに行くと、もちろん治療はしてもらえますが、歯の磨き方や生活習慣を変えない限り、

多くの確率で再発してしまいます。

 

このことから、「予防歯科」といわれるように、まずは日頃から虫歯や歯周病にかからないよう、

歯を大切にすることが大切なのです。

 

塩歯磨きによる口臭予防やホワイトニング効果は…?

 

結論から言うと、残念なことに塩歯磨きでは、口臭予防やホワイトニング効果は期待できません。

口臭予防もホワイトニングも、まずはこまめな歯磨きが重要なのでそういう意味では、

塩を付けなくても歯磨きをきちんとしていればある程度、口臭や歯の黄ばみにも対策ができます。

 

それよりも、塩を付けすぎると逆に歯茎を傷つけてしまうという懸念の方が大きいので、

安易に塩歯磨きをするのは注意しましょう。

 

f:id:nekorantankun:20180411113308j:plain

 まとめ

 

①塩歯磨きには、歯茎を引き締める効果があるが、これは塩の浸透作用によるもので、一時的な効果。歯周病の予防や根本的治療は期待できない。

歯周病を防ぐには、原因となる歯垢や歯石を歯に付着させないことが重要。日々のお手入れだけでなく、歯医者さんで定期的に診てもらう「予防歯科」の考えが注目されている。

③塩歯磨きでは、口臭予防やホワイトニングの効果はほとんどない。

 

きれいな歯は老若男女を問わず憧れますよね!

加齢とともにトラブルも起こりやすいので、うわさ等にとらわれず

歯医者さんに相談をして、きちんとした情報を教えてもらいましょう。

 

まずは、日々の歯のケアが自分できちんとできているかの、

今一度ブラッシング指導を受けて見られるのがおすすめですよ!