ヘチマ化粧水は昔からヘチマ水とも呼ばれ、おばあちゃんの知恵袋的な感じがしますが、
今風にいうとTHE・オーガニックコスメになりますね。
有名な女優さんも使っていたというコメントを雑誌で見かけたこともあり、
個人的にとっても興味が湧いたので作ってみたいと思い、インターネットや本を読んで調べてみました。
なんと、江戸時代には美人水とも言われていたようで、とっても美容にいいんですよ!
そんなヘチマ水の作り方について、気になる保存方法や効果など交えてご紹介したいと思います!
ヘチマ水の作り方&材料
<材料>
・水…1ℓ
・エタノール…100mℓ
・グリセリン…50mℓ
・ホウ砂…5g
・香料(アロマオイルなど)…数滴
<ヘチマ水の作りに必要な道具>
・煮沸をしておいた瓶またはペットボトル(採取用と保存用)
・ろうと
・キッチンペーパーやコーヒーフィルター、さらし、ガーゼなど(ろ紙として使用)
・ゴムベラやさいばし
・鍋
<ヘチマ水の採り方>
時期的には、ヘチマの実がまだ若いうちに行います。
根元から50㎝前後(30~80㎝というだいたいざっくりした長さでOK)のところで、ヘチマの茎を切ります。
根本の方とつながっている切り口を、あらかじめ用意しておいた瓶やペットボトルの口に差し込みます。
ここで使用する瓶やペットボトルは、清潔に洗って煮沸消毒しておきましょう。
このときに、茎が泳いでしまうと思いますので、ラップや綿などで隙間を埋めてホコリやゴミが入らないように工夫してください。
さらに上からビニル袋をかぶせて、茎と瓶やペットボトルの口を覆っておくのがおすすめです。
こうすることで、万が一、雨が降ったりしても中に雨水や泥が入らないので安心です。
1~2日で、1ℓ(少ないと0.5ℓ~多いと2ℓ)のヘチマ水の採取ができます。
<ヘチマ水の作り方>
①上記の方法で採ったヘチマ水をキッチンペーパーなどを敷いて、ろうとを使ってろ過します。
②鍋に1ℓのヘチマ水を沸かして、沸騰後1分加熱をします。
③②の鍋にホウ砂5gを加えて良くかき混ぜて溶かします。
④ひと肌くらいまで冷ましたら、エタノール100mℓとグリセリン50mℓを加えてよく混ぜます。
⑤香料(アロマオイルなど)を数滴たらしてよく混ぜます。
⑥キッチンペーパーなどを敷いた、ろうとを使って保存用の瓶にろ過したものを入れたら完成です!
※ホウ砂も保存を良くするために加えていますが、添加物が気になる方は入れなくても大丈夫です。
ヘチマ化粧水の保存方法
ヘチマ化粧水は、冷蔵庫で保存しましょう。
エタノールが入っていることで、抗菌、殺菌、防腐の効果があります。
通常のヘチマ水のままであれば1週間程度の日持ちですが、
エタノールを加えることによって、約1カ月の保存がきくようになります。
ヘチマ化粧水の効果
ヘチマ水の効果はこんなにたくさんあります!その成分もあわせて説明したいと思います。
・抗炎症作用
ヘチマに含まれるサポニンという成分には、抗炎症作用があります。
日焼けしたお肌のほてりを落ち着かせてくれるので、夏に使うのはよりおすすめできます。
子供のあせもにも効果的です。
・保湿効果
ヘチマに含まれるペクチンという成分には、保湿作用があります。
ヘチマ水にとろみがついているのは、ペクチンによるものです。
しかも、粒子が細かいので浸透力も高いのです!
これによって、肌なじみも良くお肌がしっとりと潤います。
また、あかぎれにも効果的ですので、ハンドクリームとしても使えます。
・細胞の再生
ヘチマのサポニンには、皮膚細胞を再生したり活性化させたりする効果があります。
お肌のターンオーバーを促進し、しみ、肌荒れ、乾燥、ニキビ、アトピーなどの改善が期待できます。
さらには、美白にも効果的です。
まとめ
①ヘチマ化粧水を作るには、ヘチマ水を採取するところからスタートする。
ドラッグストアで手に入る材料と、家にある道具で簡単に作れます。
②ヘチマ化粧水は冷蔵庫で1週間もちますが、エタノールを加えることで、1カ月の保存が可能になります。
③ヘチマ化粧水の効果は、抗炎症作用、保湿効果、細胞の再生などたくさんあります。
ヘチマ化粧水は、手作りすれば安く大量にできますので、使うときもたくさん使えますね。
自分で化粧水が作れると、何が入っているかもわかるので安心ですし、
顔だけでなく、全身にも惜しみなく使えるので、夏の日焼けを抑えるのに使うのが一番おすすめです。
ぜひ機会があれば挑戦してみてくださいね!
|