「あせも」のできやすい場所は?対策と繰り返さないための予防法
肌に赤いぽつぽつができて、かゆくてかゆくてたまらない……。
あせもができると、かゆくてつらいですよね。
かゆいからといってかきむしってしまうと、長引いてしまいがち。
私も、毎年夏にあせもができてしまいます……。
できてしまったあせもは、どうやったら消えてくれるのでしょうか。
今回は、あせもとその治療・予防法についてご紹介します。
「あせも」って何?
あせもは、正式な名前を「汗疹」(かんしん)といいます。
大量に汗をかいたとき、汗がうまく外に出ていかないと、汗が体の中にたまって小さなできものができる皮膚疾患です。
それだけではかゆくなることはないのですが、汗がたまって蒸れてしまうか、体の中の深い場所で汗がたまってしまうと、皮膚が荒れてかゆくなってしまいます。
ここでかきむしると、できものが割れて、中にある水っぽいものが出てきてしまいます。
これが手について体の別の場所へふれると、そこにもあっというまにできものができます。
これを「とびひ」といいます。
とびひの正式な名前は「伝染性膿痂疹」(でんせんせいのうかしん)です。
あせもをかきむしるとできてしまう皮膚疾患で、あっというまに広がってしまうやっかいなものです。
ここまでくると、皮膚科での治療が必要になります。
薬を塗らずに放置しても、ひどくなるだけです。
皮膚科に行くと塗り薬が処方されるので、家でこれを塗って治療することになります。
小さな子供や皮膚の弱い人がかかりやすいとされてきましたが、最近の夏はとても暑いために、普通の人もかかりやすくなっているようです。
私も、子供の時から繰り返しあせもにかかってきました。
毎年夏になると、ひじやひざの裏にできるできる……。
1度できると、気になってしまってかきむしりたくなります。
重症化すると、あせもの出ている場所が気になって人前に出づらくなるし、つらいです。
あせもの仕組みについて、詳しくはこちらの動画をご覧ください。
分かりやすく解説してくれています。
https://www.youtube.com/watch?v=BTm_6VFNkiA
できたあせもはどう治す?
できてしまったあせもは、とにかく放置です。
さわるとかゆくなるので、薬を塗る時以外はさわらない。
気になってもかきむしらないのが大切です。
スマホやパソコン、本などをさわったりして手を使う作業に集中すると、かゆみをあまり気にしなくてすみます。
手を使っているので、かきむしる方法を物理的に封じることにもなり、おすすめです。
また、お風呂につかると良いとされています。
お風呂にはいると、汗の出る場所のつまりがとれやすくなり、汗が外に出ていきやすくなります。日中かいた汗やたまって汚れを洗い流すこともできるので、暑くてもお風呂にはしっかり入りましょう。
お風呂から上がったら、薬をぬって、クーラーのきいた部屋で寝てください。
要は涼しくなればいいので、扇風機でも大丈夫です。
皮膚科で処方される塗り薬は、ステロイド剤です。
ステロイド剤はすぐに効くありがたい薬ではありますが、それだけ強い薬です。
薬を使う期間が長くなると、だんだん効かなくなって、もっと強い薬が必要になってしまいます。
体がステロイド剤に頼ってしまい、自分で治す物質を出さなくなってしまうんです。
なので、塗り薬が処方されたら、こまめに塗って一気に治しましょう。
1日に何回も塗るのが理想です。
ひじやひざの裏は塗りやすいポイントなので、ここにできたら、しつこいぐらいに塗りましょう。股間などの塗りづらいポイントにできてしまった場合も、お風呂上りには塗ってください。
あせもは、治りかけがつらいです。
私の場合、かきむしりすぎてよくかさぶたができているのですが、このかさぶたがはがれる時期が一番かゆくてつらくなります。
最後までかきむしらない。これ、本当に大切です。
処方された薬は、あせもがなくなるまできっちり塗りましょう。
あせもは防げる!あせもの予防法
あせもは、汗がたまるとできやすくなってしまいます。
汗をかいたら、ウエットティッシュなどですぐにふきとる。
服は汗をすいとりやすいものを着る。
下着は特にむれやすいので、注意してください。
ブラジャー、ベルト、パンツのゴム部分などに汗や汚れがたまりやすいです。
また、化粧をする人の場合、ファンデーションで毛穴がつまり、汗が首から出やすくなるそうです。首周りはやはりどうしても汗がたまりやすいので、入浴するときにはしっかり洗いましょう。
長時間座りっぱなしの人も、お尻に汗がたまって蒸れて、あせもになりやすいそうです。
夏バテでお風呂にはいりたくなくても、
汗をかいたらシャワーを浴びたり、お風呂に入って汚れを落とすことで、あせもはできにくくなります。
しっかり清潔にたもちましょう。
まとめ
・あせもは「汗がたまってできるもの」
・かゆくなったら、皮膚科で診てもらおう。
・薬はしつこく何度でも塗ろう。
・汗はためない。お風呂に入る。
あせもは見た目もよくないし、かゆいし、できて良い事は何もありません。
きれいに治して、夏を楽しみましょう。