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クリスマスローズとは?花言葉と歴史【クリスマスの飾りつけに!】

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大人でおしゃれなクリスマスに、おすすめなのがバラの花。

食卓やリビングなどに飾れば、いつも暮らしている部屋をおしゃれにしてくれます。

高級で品のあるイメージが強いバラの花ですが、そのバラによく似た「クリスマスローズ」という花があるのはご存知でしょうか。

今回は、クリスマスローズとその花言葉を紹介します。

 

かわいい花には毒がある!クリスマスローズの深い歴史

クリスマスローズは、ちょうどクリスマスの時期に白い花を咲かせることから名付けられました。

バラの花に似ていますが、実はバラではなく、キンポウゲ科の1種。

別名は「ヘレボルス・二ゲル」と言います。ヘレボルス属に属しており、黒い根っこを広げることから名付けられました。

日本では、ヘレボルス属に属している花は全てクリスマスローズと呼んでいますが、本場ヨーロッパでクリスマスローズといえば、ヘレボルス・二ゲルだけだそうです。

 

ちなみに、ヘレボルスとは「食べると死ぬ」という意味。

かわいい花なのに、恐ろしい話です。

昔は、この花の根や茎をしぼって、出てきた汁を矢の先に塗り、狩りの際に使ったそう。

また、戦争のときにこれを粉にして、敵兵の軍隊にばらまいて勝利したこともあるのだとか。

 

ヘレボルス属の根や茎には、毒が含まれています。

目や口、喉などが腫れたり、ただれたりしてしまうことも。

間違っても、食べたり指についたりしないように気をつけましょう。

汁が皮膚についてしまっただけでも、かぶれたり炎症をおこしてしまいます。

万が一汁がついてしまったら、すぐに水で洗い流してください。

主に危険なのは、根に含まれている「ヘレブリン」。

これには心臓を収縮させる効果があり、大量にとってしまうと心臓が止まってしまいます。

根を食べてしまうことはあまりないかと思いますが、そこだけは気をつけましょう。

 

さて、このクリスマスローズですが、日本にやって来たのは、江戸時代末期~明治時代初期の頃。

薬用として持ちこまれましたが、下向きに咲く姿から「茶席に似合う」とされ、茶席の床の間にも飾られました。

そして、「初雪おこし」というなんとも日本らしいかわいい名前もつけられました。

昔はくすんで花びらもよれよれした花だったのですが、品種改良を重ねた結果、現在はきれいな色の品種が数多く出回っています。

 

クリスマスローズ花言葉

さて、そんな歴史をもつクリスマスローズですが、花言葉は「慰め」「私の不安をやわらげて」「中傷」です。

中傷、というのはちょっといただけませんが、相手の気持ちが弱っているとき、相手に優しくしてもらいたいときに使うといいかもしれません。

ただ、渡された人が後から調べて、悪い言葉が出てきてしまうと、印象が良くありません。

クリスマスローズを渡すときに、伝えたい花言葉も一緒に教えるといいでしょう。

 

また、花言葉は花の色によって変わることも多いです。

しかしクリスマスローズの場合は、特に花の色で花言葉が変わることはないようです。

色は『白、ピンク、紫、黄色、緑、茶色、黒』などのほか、複数の色がひとつの花に合わさった『復色』と呼ばれるものもあります。

 

こちらの動画では、クリスマスローズの育て方を紹介しています。

切られた状態のものを買うのもいいですが、自分で育てると、愛おしさもアップします。

園芸初心者でも育てやすい品種もあるため、花屋さんで聞いてみてくださいね。

汁がついただけで死んでしまうことはありませんが、クリスマスローズの葉は固くて鋭いため、手入れの際には必ず、園芸用の手袋を忘れずに。

いかがでしたか?

クリスマスローズは、クリスマスにぴったりな、かわいらしい花です。

毒にだけ気をつけて、ぜひ飾ってみてくださいね。