春になると入学式のシーズンが来ます。
自分には入学や就職といった門出に関係がなくても、なんだかワクワクしますよね。
そんな春の入学シーズン、当事者の方たちは当日着ていく服、新年度の準備など抜け目がないよう、チェックに追われているころだと思います。
新年度の準備も大変ですが、1番大変なことは、お友達や親戚、祖父母からもらったお祝いのお返しではないでしょうか?
初めてのことだと余計に時間がかかってしまうし、なるべくなら手っ取り早く済ませたい。
だけど、どうすればいいのか分からないという人もたくさんいるでしょう。
今回は、お返しをするうえで大切なマナーやお礼状の書き方を紹介します。
入学祝いのお返しにお礼状は鉄則?
「子どもが入学したら、友人からお祝いをいただいた。」
「主人の会社の人からもらった。」
など、色んな方面からお祝いしてもらえるのはとても嬉しい事ですよね。
親しい友人の場合や、親戚の場合はお礼状を出さないでお礼を直接伝えるだけというケースもあるようですが、電話や直接伝えるだけではいけない場合もありますよね。
例えば、会社の方や目上の方からいただいた時には、直接お礼を伝えるだけではなく、その後に『内祝い+お礼状』を出すのが、丁寧で失礼がないためとても喜ばれます。
入学祝いは、子ども本人への贈り物ですので、まだ経済力がないために『品物でのお返しはしなくていい』ルールがありますが、その代わり、手紙や適当な品物で感謝の気持ちを伝えるというのが主流になっています。
今は、インターネットや携帯電話、スマホの普及に伴い、手紙を送るという習慣がほとんどありませんが、こういう時には、ぜひ手紙で感謝を伝えてみませんか?
手紙を書かなくなった今だからこそ、届くと嬉しいものですよ^^
入学祝いのお礼状の出し方
お礼状を書くにあたって、最初に注意しておかなければいけないことがあります。
実は、お礼状の出し方は人によって大きく変わってきます。
それぞれに出し方が違うので覚えるのが難しいかもしれませんが、メモを取るなどして忘れないようにしておきましょう。
〇祖父母…電話で親と子ども両方からお礼を伝える
普段会うことが少ない場合は電話の後、お礼状を送る
〇親戚…電話で親と子ども両方からお礼を伝える
普段会わない場合は、電話後お礼状を送る
〇会社…近いしい関係なら電話や直接お礼を伝える。
その後、内祝いと添え状を送る。
お付き合いがなく電話できない状況であれば、直接お礼を伝える。
その後、内祝いと添え状を送る。
〇友達…電話や直接会ってお礼を伝える
会えない場合は電話後お礼状を送る
同じ年のお子さんがいる時にはこちらからもお祝いを贈ります。
子どもがいない友達からのお祝いには、電話や直接会ってお礼をした後に、内祝いと添え状を送ります。
親戚や友人、会社の方からのいただきものの場合、いただいた金額や物を考慮して、お礼状と内祝いを出すの
か、お礼状だけでいいのか、など慎重に判断しないといけません。
一般的には10,000円~30,000がベストとされていますが、時にはこれよりも上の金額のものをいただくこと
もあるかもしれませんよね。
あまりにも高額になる場合、いただいた金額の半返しか3分の1返しが必要です。
お付き合いの程度によっても変わってくるので、難しいですよね><
色んな場合があって、迷ってしまいますが、お礼状というのは気持ちですので、こういった形にとらわれすぎ
ず、心を込めた行動であれば感謝の気持ちは必ず伝わりますよ。
もし、自分が贈る側だったらどういう返事をされたら嬉しいか、考えてみることでどうすればいいのか見えて
くるでしょう。
また、どなたに贈る場合もお祝いをもらったらすぐにお礼状などの返事をするのが礼儀ですので、遅くならな
いように気を付けましょうね。
入学祝いのお礼状や添え状の書き方
入学祝いをもらったら、出来れば出したいお礼状。
どうやって書けばいいのかよく分からないという人もいるのではないでしょうか。
これもまた、出す相手によって書き方が変わってくるので覚えておきましょう。
〇基本的なお礼状の書き方
- 季語の挨拶
- お礼の言葉
- 入学式の報告・子どもの様子
- 結びの挨拶
となります。
子どもの様子を書く時には、お祝いをもらった時に言っていた言葉「嬉しい」「何買おうかなぁ」「また会いた
いなぁ」など、本当に言っていた感謝の気持ちを書くと、その情景を思い浮かべられるので思いが伝わ
りやすくなります。
もらったお祝いで買いたいものが決まっている場合には「○○を買うと張り切っています」と書き、後日に買ったものと子どもの写真を送るのもいいかもしれませんね。
例文
1.春のつぼみも膨らんで温かい日差しを感じられるようになった今日この頃。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
2.この度は、花子の入学祝いをいただきありがとうございました。
3、花子は、とても喜んでおり、「色んな色が入った色鉛筆が欲しい」と今から買うのを楽しみにしています。
あと3日でいよいよ、入学式を迎えます。
思う存分小学校生活を楽しんでもらうためにも、親として支えになってやろうと思っております。
また、今後もご迷惑や心配をおかけすることもあるかもしれませんが、温かく見守っていただければ幸いです。
次に会える日を親子共々楽しみしております。
いつでも遊びに来てください。
- まだまだ寒い日もありますが、田中様も風邪など引かれませんようご自愛ください。
基本的なお礼状の書き方はこういった形になります。
あまりお付き合いのない祖父母、親戚、会社の方などにはこういう形で出すのが好ましいですが、友人やよく会う祖父母、親戚の場合、かしこまりすぎて逆に違和感がありますよね。
特に仲のいい関係である場合は、このように堅苦しい文面ではなく、もっと砕けて書いて大丈夫です。
話し言葉を中心にしながらも、相手を気遣った文章が書けるとより良いと思います。
また、上司や友人、親戚などに内祝いを贈る場合には、お礼状ではなく、添え状を送ります。
よくあるメッセージカードのようなものです。
添え状には、こんなにたくさん文章を詰め込めませんので、簡潔に感謝の言葉を書きます。
例文
・この度はありがとうございました
・大切に使わせていただきます
・また会いましょう
・お気遣いいただきありがとうございます
・娘(息子)も喜んでいます。
・お元気ですか
・ご自愛ください
・体に気を付けてお過ごしください
など、こういった短文を組み合わせて、メッセージカードの中に納まるように書きます。
長く書ける場合は、子どもの様子をたくさん書いてもいいですね。
短文が続くとどうしても淡々とした文章になってしまいますが、子どもの様子は定型文を使うわけにはいきませんから、気持ちが伝わると思いますよ。
お礼状を書くにあたって準備するもの
お礼状の書き方は分かったものの、何を用意すればいいのか分からないこともありますよね。
私も昔に、実習先に贈るお礼状を書く紙に花柄がついたものを選んでしまって恥をかいたことがありました…(笑)
確かに、私の場合は花柄などもなく無地の物を選ぶべきでしたが、親戚や祖父母など身内に贈る場合には柄があっても華やかでいいかもしれません。
会社に贈る場合には、無地を選ぶほうが無難です。
〇準備するもの
・縦書きの便箋(贈り先によって柄ありでも)
・筆ペン(相手との関係によってはボールペンでも可)
・便箋が入る縦型の封筒(白色)
添え状や子どもにも書かせたい場合には、ハガキを使ってもいいです。
封筒に一緒に入れられるようにして、写真なども添えると喜ばれます。
ハガキに写真を印刷してもいいでしょう。
また、ハガキに自分で絵を描かせるのも面白いですよ^^
まとめ
入学祝いをいただいたら、出す相手によってお礼状の書き方が違うので難しいですが、気持ちが伝わるものであれば大丈夫です。
全部覚えなくても大丈夫ですから、基本的なことだけは把握して失礼のないように行動したいですね。