テーマパークのイベントなどで、徐々に日本にも根付いてきたイベント「イースター」。
でも、これって何のお祭りなのか、知っていますか?
イースターは、「うさぎがいて、卵がある」だけのイベントではないんです。
今回は、「本来の」イースターの意味と、海外での祝い方をご紹介します。
実は宗教イベントだった。イースターの「本当の」意味
「なんかうさぎのイベントで、卵を探すんでしょ?」
はい。合っています。それも間違いではありません。
しかし、イースターは、それだけのイベントではありません。
イースターの別名は「復活祭」。
キリスト教のイベントで、キリスト教徒にとっては、最も大切なお祭りです。
多くの人々を奇跡の力で救ってきた人ですが、彼は一度、十字架にはりつけにされ、死刑にされています。
このとき、イエス・キリストは死んでいますが、なんと三日後に復活しています。
イースターは、彼が「死んでから三日後に復活した」ということを記念して行われるお祭りなのです。
このため、キリスト教徒たちにとっては、1年の中でも一番大事なお祭りとなっているのです。
実は日付は決まってない。「イースター」の日の決め方
イベントといえば、毎年日付が決まっているものがほとんど。
しかしイースターは、なんと日付が決まっていません。
イースターは、その年によって日付が変わってしまうのです。
基本的には、「春分の日のあと、最初の満月の日の、次の日曜日」とされています。
なんともややこしい。いつが満月かなんて普段あまり考えないだけに、ちょっと調べないと分かりそうにありません。
しかしご安心を。グーグルで「イースター」と検索すると、すぐに今年のイースターの日付を教えてくれます。これは便利。
ちなみに2018年のイースターは、4月1日です。
エイプリルフールの日ですが、これは嘘ではありませんよ!
キリスト教徒が多い国では、翌日の月曜日もお休みになることがあるのだとか。
ちょっとうらやましいですね。
でも実は、日付の決め方は、キリスト教の宗派によって違うのだそうです。
これについては議論が終わらず、まだ統一はされていないそう。
キリスト教はとても昔からある宗教で、なんと2世紀ごろから議論は続いているそうです。
一度は落ち着いたものの、日付の数え方を太陽暦にした16世紀ごろから、また議論が始まったのだとか。
まだまだ、統一までの道のりは遠そうです。
実は1色。真っ赤なイースターエッグもある
なんとなくカラフルなイメージがある、イースターエッグ。
イベントでも取り上げられることが多く、草むらなどに隠された卵を探す遊び「エッグハント」で有名です。
しかしこのイースターエッグ、宗派によっては、1色で塗ってしまうところもあります。
なんと、赤一色で塗られるのです。
この赤には、「十字架に流れるキリストの血の色」「生命の象徴、復活の喜び」という意味があります。真っ赤に塗られた卵が、イースターエッグの基本なのだそう。
しかしもちろん、カラフルに塗られたものも存在します。
卵の表面をビーズで飾ったり、色とりどりの模様を描いたり。
柄つきのものも、けして間違いではないのです。
ちなみに、この「卵を真っ赤に塗る」という伝統は、「東方正教会派」という宗派のもの。
東方正教会派の信者たちは、今でも卵を真っ赤に塗っているんだそうです。
イースターエッグは本来、ゆで卵に絵の具などを塗ったもの。
ですが代用品として、チョコレートでできた卵や、中にお菓子が入ったプラスチックのもの、なんとゼリーでできたものまであるんです。
お菓子でできた卵を買って、エッグハントをして遊ぶのも楽しそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0VvLjboPUrY
こちらは、海外で行われたエッグハントの様子。
なんと5万個以上も卵をまいたんだそう。さすがです。
まとめ
・日付は毎年変わってしまう
・イースターエッグを真っ赤に塗る宗派もある
日本に住んでいると、なかなかその意味まで知ることのないイースター。
これを知っていると、「イースターって、うさぎがいて卵を取ってくるやつでしょ」という人たちとは、ちょっと差がつきます。
イースターイベントに参加するときには、ぜひ本来の意味も思い出してくださいね。