最近、私の周りでも花粉症の方、すごく多いです。
これは、私たちの生活環境や、食生活の変化がもたらしたものとされています。
実際、近年花粉症の人口は急増していて、
日本国民の3~4人に1人は花粉症といわれています。
ただ、「花粉症って、春に症状が出るんじゃないの?」
と思っている人が多いと思いますが、
実は、秋の花粉症の方は全体の15%を占めているので、決して他人ごとではありません。
秋に、鼻水、はなづまり、くしゃみなどの症状があって、
「あれ?風邪かな・・・長引くなぁ」なんて思っていたら、実は花粉症になっていた!
なんてことも大いにありえるというわけです。
ということで、今回は、秋の花粉症の原因、症状、予防方法などを、
春の花粉症と比較しながら、お話していきますね。
秋の花粉症の原因!その正体は・・・
春は、スギやヒノキなどの花粉が原因というのは有名ですよね。
いわゆる「木本植物」と呼ばれており、特徴として木なので、
高い所にある花粉が、風に乗って10㎞くらい飛び散るので防ぎにくいんです。
逆に、秋は、イネ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの花粉が主なところで、
田んぼや、公園、空き地、河原などの身近なところにある植物が原因です。
これらは「草本花粉」と呼ばれ、雑草など背丈の低い植物なので、スギやヒノキと比べると、
身近なところにはあるものの、飛散距離は10m程度とされていますので、
秋の花粉症は、これらの植物になるべく近付かないことが大切になってきます。
身近なところにあるので、子供も吸いこみやすいですし、散歩や外での遊びをしていたら、
症状が強く出てしまったというケースも多いです。
ちなみに、秋だけでなく、正確には夏~秋にかけてこれらの花粉は飛び散り、
繁殖力も強い植物なので、早めからの予防が必要です。
秋の花粉症の症状
秋の花粉と比較しますと、春の花粉の特徴は花粉の粒子が大きいので、
鼻の粘膜でとどまることが多いため、主な症状は鼻水、はなづまり、くしゃみで、
気管への影響は少なくなります。
他にも目のかゆみ、頭がぼーっとする、倦怠感があるなどの症状もでます。
それに比べて、秋の花粉は、花粉の粒子が小さいため、気管に入りやすく、
一般的な花粉症の症状に加えて、せきが出たり、のどの違和感も出ます。
症状が強い場合は、ぜんそくを引き起こすこともあるのです。
このような症状のため、秋の花粉症は風邪と間違えてしまう人も少なくありません。
花粉症の予防・対策方法
・外出時の服装
メガネ、マスクで花粉の侵入を防ぐのは基本です。
アウターなどの羽織るものも、ニットや綿だと花粉が付着しやすくなるので、
ポリエステルなどのつるつるとした素材の化学繊維のもので付着しにくいものを選びましょう。
帽子をかぶったり、髪の長い人はお団子にしたりすると、
髪の毛の付着も最小限にできるのでよいと思います。
花粉から家に入る前に、アウターをブラシなどではたいて花粉を落としておくと、
室内に花粉を持ち込むのも極力少なくできます。
・手洗い、うがい
基本の手洗い、うがいに加えて、顔や鼻の穴、目も洗いましょう。
帰宅してからだけでなく、外出前に、鼻の穴を洗って濡らしておくと
乾燥防止になりますので効果的です。
・窓を開けっ放しにしない
なるべく昼間は窓の開閉を少なくしましょう。花粉は昼間の方が多く飛散しています
。空気清浄機や、ふとん乾燥機などの家電に頼るのもひとつの方法だと思います。
・健康的な生活習慣
イライラや睡眠不足などのストレスが多い状態だと、
体の抵抗力が落ちて、症状が強く出やすくなります。
飲酒や喫煙も控えめにし、健康的な食生活で体調を整えてくださいね。
まとめ
①秋の花粉症の原因は、イネ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの「草本植物」である。
これに対して、春の花粉症の原因のスギ、ヒノキは「木本植物」と呼ばれる。
秋の花粉は生息場所が身近だが、飛散距離が短いので、近付かないことが大切。
②秋の花粉症の症状は、春と比べると、普通の花粉症の症状に加えて、
咳やのどの違和感など気管にも影響が出るのが特徴。
③予防、対策方法は、体への侵入、室内への侵入を最小限にすること。
これに加えて、体調を整えて、症状がひどくならないようにしよう。
まさに現代病ともいえる花粉症。
子供のころは、花粉症じゃなかったのに、大人になってあるとき急に
花粉症を発症するという話、本当に良く聞きますよね。
秋に、風邪だと思っていたら、実は花粉症だったということもあるので、
毎年秋に体調が悪くなる場合や、やたらと咳や鼻水がでるなぁと思ったら、
耳鼻咽喉科で診てもらって、ちゃんと検査を受けしましょうね。