冬になると流行する、ノロウイルス。
感染を防ぐには、まず情報を得る必要があります。
そこで今回は、ノロウイルスについて調べてみました。
身近で流行り出す前に、ノロウイルスについておさらいしておきましょう。
ノロウイルスって何?感染するとどうなる?
ノロウイルスは、その名の通り「ウイルス」です。
ウイルスは、自分たちだけで増える細菌とは違い、体の中の細胞を宿主にして増殖します。
映画「エイリアン」に登場する宇宙人みたいなかんじです。
ウイルスは数多くの種類がありますが、中でもノロウイルスは、胃腸炎の原因になる危険なウイルスです。
年齢は関係なしに、誰でも感染します。
感染力も強く、学校や職場などの人が多く集まる場所で、あっという間に感染が広がります。
インフルエンザなどと合わせて、クラスを学級閉鎖に追いこむ場合も。
潜伏期間も、1~3日と短いです。
ノロウイルスに感染すると、潜伏期間のあと、強い吐き気がして吐いてしまったり、下痢が出たり、おなかが痛くなったりします。
熱はあまり出ず、1~2日で良くなることが多いそうです。
感染経路はいろいろありますが、
・感染した貝を生で(またはよく焼かないで)食べた
・貝は焼けてるけど、指やキッチンにウイルスがのこっていた
・感染した人のうんちや吐いたものから、ウイルスが飛んでいった
などがあります。
冬は貝が美味しい季節ですが、よく加熱してから食べましょう。
生カキは避けたほうがいいのですが、美味しいですよね。
市場に出回っているカキはしっかりと検査がされているので、基本的には安心です。
それよりも、空気中をただようウイルスに注意して、手洗いうがいをしっかりしましょう。
感染してしまったら
感染した人が吐いてしまった場合、出したものの中にはノロウイルスがたくさんつまっています。
放置して乾いてしまうと、そこからウイルスが空気中に広がって、感染を広めてしまいます。
素手で処理する人はあまりいないと思いますが、しっかり消毒して素早く捨てましょう。
市販の嘔吐物処理剤をまいて、固めてしまうのがおすすめです。
特に飲食店などでは、そういったものを用意している場合があります。
一緒にいた人、近くにいた人が吐いてしまった場合、ノロウイルスに感染しているかどうか分からなくても、ウイルスが入っていると思って処理しましょう。
また、スタッフがあわてていたら、嘔吐物処理剤などのグッズはないか聞いてみましょう。
私が以前飲食店で働いていたとき、お子さんが吐いてしまった現場に居合わせたことがありますが、頭の中が真っ白になりました。
そういった状況はあまりないので、居合わせたほうは混乱しがちです。
いったん落ち着いて、処理をしてください。
素手のまま紙ナプキンやぞうきんでふいてはいけません。
手にウイルスがついてしまうおそれがあります。
吐いたものの処理方法は、下の動画でも紹介されています。
いざというとき参考にしてください。
ノロウイルスの感染が分かったら、できるだけ家から出ず、症状が良くなるまで寝ましょう。
吐きたくなったら、トイレで吐いてしまうのがおすすめです。
家族や同居人がいる場合は、背中をさすってもらうと、少し楽に吐くことができます。
強い酸性をもつ胃酸も一緒に出てくるので、吐いたあとは口をゆすいでください。
ゆすいでまた吐きたくなったら、吐いて大丈夫です。
治ったと思っても、数日はウイルスを撒き散らす期間が続きます。
注意してすごしてください。
ノロウイルスに限らず、冬は病気にかかりやすい季節です。
体調をしっかり整えて、元気に生きましょう。