なんだかかゆいなぁ…と思ったら、かぶれているみたい!そんな経験ありませんか?
夏に山や田舎でキャンプしたりいつもとちがうところへ行ったときや、
日常的に庭仕事をしているときなど様々な場面にかぶれる可能性は潜んでいます。
原因がすぐ分からないと、また同じ症状を繰り返してしまったりするので不安ですよね。
かぶれの原因にも、金属、化粧品、洗剤、動物などと色々ありますが、
ここでは植物によるかぶれについて、(草木かぶれとも呼ばれる)その原因や症状、
どんな対処法があるかを説明していきたいと思います!
植物かぶれの原因は大きく分けてこの2つ!
- 刺激の強い植物に触れることによるもの:「刺激性接触皮膚炎」
アレルギーのある・なしに関わらず、誰でもかぶれる可能性のあるものです。
体調が弱っていたり、湿度の高い時などの悪条件が重なって、かぶれがひどくなることもあります。
- 特定の植物に対するアレルギー性によるもの:「アレルギー性接触皮膚炎」
こちらは、アレルギー反応を起こす、特定の人だけにおこるかぶれ方です。
刺激性接触皮膚炎と比べると、かぶれるまでの時間が遅いことが多いです。
植物かぶれの原因となる植物の種類別一覧を紹介!
- 山や野原にあるもの…イラクサ、ヤマハゼ、ハゼノキ、ウルシ、ブタクサ、フランスギク、ドクダミ、ヨモギ、タンポポ、サクラソウ、マムシグサ、ヒガンバナ
- 庭などで栽培するもの…キク、ユリ、ダリア、アネモネ、クレマチス、ラナンキュラス、スイセン、アロエ、マーガレット
- 街路樹…イチョウ、アイビー、イチジク、ヤツデ
- 果物類…マンゴー、パイナップル、キウイ、パパイヤ、モモ、ミカン
- 野菜類…ヤマイモ、サトイモ、セロリ、シソ、タマネギ、ニンニク
- トゲのあるもの…サボテン、セイヨウミズキ
などなど、とにかくたくさんあります!結構身近な植物がほとんどだから怖いですよね。
触るだけでかぶれるものもあれば、切ったときに出てくる汁、トゲなどでかぶれる場合もあります。
かぶれた時の症状は!?
皮膚がかぶれると、まず最初にかゆくなって湿疹が出ます。
その後時間が経つにつれて、じんましんのような感じで、熱がこもり、
赤い斑点やブツブツ、腫れあがって水ぶくれのようなものができることもあります。
症状がひどい場合には痛みを伴うこともあります。
また、かきむしってしまったり、何度も同じ場所にかぶれを繰り返していると、
皮膚が硬くなってかさぶたができてしまうこともあります。
対処法をご紹介します!
まずは、その原因が何かを明確にしてその植物との接触を断つことです!
原因がどの植物であってもだいたい対処の仕方は一緒です。
かぶれた場所をなるべく早めにシャワーでしっかり洗い流しましょう。
時間が経てば経つほどかぶれの成分が皮膚にしみ込んでしまいます。
手などに原因の成分が付いている可能性があるので、かきむしらないのはもちろんのこと、
体を触って広がらないように気をつけてください。
また、服や帽子などに付いているかもしれないので、洗濯して、新しい服にすぐに着替えましょう。
そして、赤くはれていたりかゆいところを、保冷剤や冷たいタオルで
冷やしてかゆみや炎症をおさえます。
そもそも原因自体がはっきりと分からない場合もあると思うので、
自分で判断せず、悪化する前に皮膚科に行ってみてもらうのが一番です。
薬の処方としては、抗ヒスタミン剤を含む副腎皮質ホルモン軟膏(ステロイド)になります。
ぬり薬や内服のときもあります。ひどい場合は注射を打ってもらうことも。
薬をぬって、かいたり触ったりして悪化させなければ通常2、3日で治ります。
まとめ
①植物かぶれの原因には「刺激性接触皮膚炎」と「アレルギー性接触皮膚炎」の2種類がある。
②植物かぶれの原因となる植物はたくさんあって、触れるだけでもかぶれてしまうものや、
その植物の汁やとげに触れることでかぶれるものもある。
③症状は、かゆみと湿疹からはじまり、腫れたり熱を持つこともある。
④対処法は、まずはその原因となる植物に触れないこと。そして幹部をしっかり洗い流してから、
処方された薬を塗ると、通常2、3日で治る。
このように、植物かぶれの原因はかなりたくさんの種類がありますし、
植物かぶれだと思っていたら、植物以外のものが実は原因だった!ということもありえます。
なので、素人目線で勝手に判断をせず、最低限の対処だけしたら、
あとは皮膚科の専門のお医者さんに診てもらって、適切な処置をしてもらいましょう。