秋から冬にかけて多発の時期で、近年かかる人が多くなっているノロウイルスの感染による急性胃腸炎。
赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢層の方が感染する可能性があり、
かかった本人はもちろんのこと、一緒に暮らしている周りの家族も辛い・・・
強力な感染力をもっているので、集団感染を引き起こしやすく、感染経路も多様なこのノロウイルス。
実は、抗ウイルスのワクチンがないため、一度ノロウイルスにかかってしまうと、
嘔吐と下痢の症状をつき合わなくてはならないんです。
ここでは、ノロウイルスの基本的知識や、辛い症状は具体的にどのくらい続くことが多いか、
自宅でやるべき対処法などをお話していきます。
どこでノロウイルスに感染したのか?
ノロウイルスに汚染された食材(特に貝類)を、加熱不足で食べたり、
汚染された水道水を飲んだりすることによっての感染が考えられます。
もしくは、潜伏期間があるので、調理する人が感染していることに気づかずに作った食事や、
その食器、調理器具からということもあるでしょう。
また、ここが恐ろしいところになるのですが、家庭内や集団施設では、
感染した人の糞便や嘔吐物の処理が不十分でウイルスが空気中に滞在して、
それを吸い込んだり、口に触れたりして感染が広がるということがよく起こります。
もちろん飛沫感染も大いにあり得ます。
ただ、感染した人のお世話をしないというわけにはいきませんからね。
感染した場合の症状はどんなの?
感染したら、潜伏期間1~2日なので、その後、突然の嘔吐や下痢から
その症状がスタートすることが多いです。
熱は、インフルエンザなんかと比べると比較的、そこまで高熱にはなりません。
その代わり、食中毒のひどい状態のような感じで、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢の
いわゆる「吐き下し」状態が、多くの場合1~3日ほど続きます。
赤ちゃん、子供やお年寄り、抵抗力の弱い方はもう少しこの辛い症状が長引くでしょう。
1日に10回以上の「吐き下し」が続くことで、脱水症状を引き起こす可能性も高くなります。
脱水症状対策として、なるべく水分補給を頑張ってください。
正直、「それどころじゃない!」とは思いますが、スポーツドリンクや、白湯、経口保水液
などをこまめにとるようにしてくださいね。
本当に辛いことと思いますが、脱水症状はかなり危険ですので。
ちなみに、症状が軽く出にくい場合は、軽い風邪のような症状で終わることもあるようですが、
感染している以上、周りへの二次感染の可能性があるので注意が必要です。
恐怖の二次感染対策はどうすればいい!?
ほとんどの場合が、ノロウイルス感染者からの感染が要因ですから、
家族の誰かが感染したら、その対処をしっかりしなければなりません。
看病の際、嘔吐物や汚物の処理がかなり大変だと思います。
「汚物処理キット」なども市販されているので、
普段から救急箱に入れておくといざという時助かりますよ。
「いやいや、今そんなの家にないから!」という方がほとんどだと思いますが、
マスク、ビニル手袋、キッチンペーパー、
くらいは最低限使用して処理にあたってくださいね。
また、気をつけていただきたいポイントになりますが、汚物を拭きとったあとは、
普通のアルコール消毒だとノロウイルスの場合有効ではありません。
次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が有効ですので、
市販の「家庭用塩素系漂白剤」を薄めたもので消毒しましょう。
だいたい水1リットルに対して、ペットボトルキャップ4、5杯くらいの
「家庭用塩素系漂白剤」を入れて作りましょう。
これで二回以上消毒してください。
まとめ
①ノロウイルスは様々な感染経路があるので冬の時期は特に注意が必要。
②嘔吐、下痢の辛い症状は通常1~3日続く。
脱水症状にならないよう、こまめに水分補給を。
③二次感染が起きないよう、家庭内での汚物処理や、消毒も徹底しよう!
まずは感染しないようにすることが大切ですが、
一般的にノロウイルスに感染したら、辛い「吐き下し」が続きます。
ただ、「吐き下し」することで、体内のウイルスを体外へ出そうとしているので、
必ず治まりますから、辛いとは思いますが乗り切るしかないです!
周りの人は二次感染にしっかりと気を付けて看病しましょう!