毎年夏になるとお盆の時期に、親戚で集まったり田舎に帰ったりしますよね。
子供のころは、「お盆はみんなで集まって遊べる!」「お菓子がたくさんもらえる!」
くらいにしか正直考えていなかった私ですが、結婚をして家庭を持ち親戚も増えて、
実家に頼っていたころには考えてもいなかった、お盆の常識を考える機会が増えました。
毎年やってくるお盆なので、きちんとした一般常識を知っておくべきでしょう。
これからお盆に向けて参考になるように、お供え物には何を選ぶか、
金額の相場や、渡すときのマナーなどについてまとめてお話しますね。
お盆のお供え物にはどんなものを選ぶとよいか
ここでは、招かれた側が持って行くものについてご紹介します。
なすやきゅうりのことではないですよ(笑)ちなみに、なすは牛、きゅうりは馬に
見立てられていて、ご先祖様の霊が馬に乗って、それを牛が引いて、
あの世からやって来て、またあの世へ帰るというものです。
さて、お供え物の一般的なものとしましては、日持ちのするお菓子(焼き菓子、まんじゅう、砂糖菓子など)、
ゼリー、フルーツ、ジュース、お酒などが良いでしょう。お肉やお魚は避けてください。
食べ物以外だと、お線香や白を基調にしたお花なども。
親戚で大人数集まる場合や、子供がたくさんいる場合などは、後でお供え物を分けて
持ち帰ってもらえるように、個包装になっているものが喜ばれると思います。
お盆のお供え物の金額の相場
だいたい、3000~5000円が一般的なお供え物の相場です。
ただし、初盆(四十九日を過ぎての初めてのお盆、新盆ともいう)は、
品物でのお供えに加えて、現金を5000~10000円包むこともあります。
お金を入れる袋には、「御仏前」「御佛前」「御供物料」のいずれかを書いておきます。
初盆以降にお金を包んでも間違いではありませんが、やはり品物でのお供えが基本です。
お供え物にのしはつける?
正式にいうと、のしは慶事で使用するもので、弔事では掛紙と表現します。
お供えの品物をそのまま渡すのは失礼にあたるという考えもあるので、
購入したところで掛紙を用意してもらいましょう。
お供えなのに、「のしをつけてください」と言っても通じますが、正式なところも知っておきましょうね。
掛紙には水引をつけますが「結びきり」のもので、色は黒白が基本です。
双銀や黄色のものもありますが、関西方面では初盆は黒白、それ以降は黄色にするなど、
地域によってしきたりが違いますので、迷う場合は購入した時に店員さんに相談して教えてもらいましょう。
表書には「御供物」と書いて自分の名前をフルネームで入れてもらいましょう。
お供えに提灯を用意する場合
盆提灯を用意するのは、故人との関わりの深かった親戚、友人が用意するのが一般的とされています。
仏様の霊が迷わずにあの世から来られるようにするための目印の意味があります。
初盆は白いものを、それ以降は絵柄の入ったものを用意します。
複数飾ることは問題ありませんが、たくさんあると置き場所にも困ってしまうので、
誰が用意するか身内であらかじめ相談しておいた方がよいでしょう。
喪主の方がすでに用意している場合もありますので、最近では「提灯代」として
現金を用意することもあります。その場合は10000~20000円が相場となります。
そして、お供えのお金と区別できるように、何のお金かきちんとわかるよう、
「御献灯料」と表書きしておくのが基本です。
また、盆提灯は早めから飾っておくものなので、7月~遅くても8月初旬までには贈るようにしましょう。
まとめ
①お盆のお供えの品物は、日持ちのする個包装になったお菓子がおすすめ。
そのほか、飲み物、線香、お花などでもOK。
②お供え物の金額の相場は、3000~5000円。
ただし初盆は10000円を現金で用意し、品物も用意するのが一般的。
③お供え物には掛紙をつけて、フルネームを書く。
水引の色にも地域や宗派によって注意が必要なので確認を。
④盆提灯を親戚が用意する場合もあるので、誰が準備するのかなどを事前に身内で相談をしておく。
ある程度の常識は頭に入れておいて、それでもお盆のお供え物や金額、選び方などに迷ったら、
購入するときに店員さんに相談すると、親切に教えてもらえますよ。
できれば、ご家族の方にしきたりなどがあるのかも聞いておくと、
後々トラブルになることも避けられます。
故人を忍んで親戚で集まることで仏様に喜んでもらえるような、心が温かくなるお盆を迎えましょう。