春先になるとたけのこが旬を迎え、近所の人にたくさんもらったりすることってありますよね。
水煮のものはスーパーでいつでも手に入るけど、
採れたての生のたけのこは格別おいしいので無駄にはしたくないですよね。
でも、意外と正しい保存方法を知らない方が多いと思います。
今回はたけのこの正しい保存方法や茹で方、白いつぶつぶは何か、
においの原因についてもまとめてお話しますね!
たけのこの保存は茹でてから冷蔵庫へ!
たけのこは生のまま常温保存できません。
すぐに腐って異臭がしてきますので、茹でてから冷蔵保存するのが基本です。
さらにたけのこは、茹で方にもコツがあります。
まずは外側の大きな固い皮をむき土がついていたらきれいに洗って、先端を斜めに切り落とします。
そして、後で皮をむきやすくするやめに、実にかからない程度に
包丁で繊維に沿って切りこみを入れておきます。
次に鍋に水を張り、お米のとぎ汁と一緒にたけのこを入れます。
たけのこがういてこないようにしっかりと落としブタをします。
アルミホイルやクッキングシートで落としぶたを作ることもあるかと思いますが、
たけのこをしっかりと押さえるために木の落としブタやお皿なんかがいいでしょう。
お米のとぎ汁には、たけのこのアクを取り除く効果があります。
本来は、米ぬかを入れるのですがなかなかお家にはないと思うので、
米のとぎ汁で充分ですし、生のままお米をお茶パックに入れて一緒に茹でても構いません。
また、においを緩和するために、唐辛子を入れるのもおすすめです。
水から茹でて、沸騰後30分~1時間ほど茹で、竹串など刺してみてスッと刺さるくらいになればOKです。
そして、数時間そのままの茹で汁のまま冷まし、皮をむいてからしっかりと洗いましょう。
最後に新しい水に入れた状態で密閉容器に移して、冷蔵保存します。
この水は1日ごとに入れ替えて清潔にしておけば、1週間は日持ちさせることができます。
たけのこから異臭!?白いつぶつぶの正体とは?
たけのこを常温に置いておくとすぐに異臭がしてきてしまいます。
これは、たけのこの旨味成分であるチロシンというアミノ酸の物質が腐ってしまうことが原因です。
ふつうの状態でもたけのこの断面のひだの部分に、チロシンはついているものなので、
白いつぶつぶがあるからといって、腐っているということではないです。
チロシンは水に溶けにくい性質なので、このように粒状になっているのです。
調理するときも、このチロシンを洗い流そうとする方やカビと間違える方もいますが、
それは旨味成分を落とすことになるのでNGです。
さらにチロシンは、脳の神経伝達物質を構成するものになるので、
集中力UPや記憶力UPなどの脳の活性化にもいい物質であります。
では、腐っている場合はどうなるかと言いますと、
・酸っぱいにおいや味がする
・ぬめりが出ている
・変色してピンク~赤色になっている
このような場合は明らかに腐っていますので食べられません。
たけのこを長期保存したいときの冷凍方法は?
たけのこを長期で保存したい場合は冷凍もできます。
ただし、塊のまま冷凍すると水分が多いため、スが入ってしまいスカスカの食感になってしまいます。
ですので、茹でて下処理の済んだものをなるべく細かく刻んだり、
薄くスライスをしてジップロックなどの保存袋に入れて冷凍しましょう
。裏技としては、砂糖を少々まぶすことです。
砂糖には保水効果があるのでスが入るのを防いでくれます。
でも、砂糖がまぶしてあるのを忘れて調理すると甘さが過剰になることがあるので気をつけましょう。
上手に冷凍保存すれば、約1カ月は保存することができますが、
もちろん生から茹でたてのものが一番おいしくいただけます。
まとめ
①たけのこは下処理をして米のとぎ汁と一緒に水から茹でたものを、
しっかりと洗って水につけて保存すれば1週間程度は冷蔵庫で保存できる。
水は1日ごとに入れ替える。
②たけのこの白いつぶつぶはチロシンという旨味成分。
これが腐ってしまうとにおいの原因となってしまうが、
基本的には栄養素としても重要な成分である。
③冷凍するときは、塊のままだとスが入ってしまうため、細かく刻んだり薄くスライスをする。
1カ月ほど冷凍でも保存できる。
たけのこご飯やチンジャオロースーなど、たけのこ料理も意外とたくさんありますよね。
煮たり炒めたりと結構用途が広い食材だと思います。
おいしくいただくためにも、賢く保存できるようになっておきましょう!