具合が悪そうにしていた人が、突然吐いてしまった・・・。
こんなことになったら、誰でも驚きますよね。
汚れてしまうだけでなく、吐いたものの中には、ウイルスがひそんでいることも。
特に、吐いた人がノロウイルスに感染している、と分かっている場合には、注意が必要です。
今回は、ノロウイルスに感染している人が吐いてしまったときに、どうやって処理したらいいのかをご紹介します。
ふき取るだけではだめ!ノロウイルスの怖いところ
「汚れただけだから、ぞうきんでふけば大丈夫。」
そう思ってはいませんか?
ノロウイルス患者の吐いたものの中には、たくさんのウイルスがひそんでいます。
吐いた瞬間からウイルスは空気中をただよいはじめるため、吐いたものに近寄るだけで、感染する危険は高まります。
さらに吐いたものが乾燥すると、ウイルスが空中に飛び散り、遠くにいる人にまで感染が広がりやすくなります。
処理するときには、素早く、かつ安全に処理する必要があるのです。
どうやって処理したらいいの?
では、そんな危険なものは、どうやって処理したらいいのでしょうか。
まずノロウイルスは、子供や高齢者の方が感染すると、重症化しやすく危険です。
そういった方は遠ざけて、免疫力のある大人の方が処理してください。
嘔吐物処理剤があれば、ふりかけておきます。
ウイルスが広がるのを防ぐため、ペーパータオルなどをかぶせておいてください。
見えにくいようにするだけで、もらいゲロも多少はしにくくなります。
そして、ここからが重要です。
処理する人は、必ず「マスク」「ゴム手袋」「エプロン」を身につけてください。
必ず捨てる必要があるため、使い捨てのものがベストです。
これは、ウイルスへの感染を防ぐため、必ず装備してください。
次に、消毒液を作ります。
床用と汚物用の二種類を、二つのペットボトルに分けて作ります。
市販の塩素系漂白剤と水を使いますが、区別がつけやすいように、黒いペンなどで印をつけておくことをおすすめします。
塩素系漂白剤を
床用・・・2ml(ペットボトルのふたの半分弱)
汚物用・・・10ml(ペットボトルのふた2杯分)
入れ、水を500ml入れたらできあがりです。
汚物は、すばやく静かにふきとります。
ペーパータオルなどの一度ふいた面を何度も使うのは、ウイルスを塗り広げることになります。
折りたたんで、常に新しい面を使ってください。
ふきとったら、すぐにゴミ袋へ。
ここでゴミ袋を2重にしておくと、あとがやりやすいです。
全部ふき終わったら、汚物があった場所(仮に床とします)とその周りを新聞紙などでおおい、先ほどの「床用消毒液」を染みこませ、10分後に床を水拭きしてください。
使ったペーパータオルなどには、ウイルスがついています。
汚物、マスク、ゴム手袋などと一緒に、すべて捨ててください。
ゴミ袋を2重にした状態で、「汚物用消毒液」をひたひたになる程度まで入れます。
場合によっては、全部入れてもいいかもしれません。
口をしっかりしばって、処理は終了です。
お疲れ様でした。
こちらの動画でも、処理の仕方を紹介しています。
この記事で紹介した方法とは少し違い、最初に泡ハイターをふりかけています。
こうすることで、ウイルスが飛び散るのを防ぐことができるため、こちらの方法も正解です。
近くにいた人が吐いても、心を落ち着けて、安全に素早く処理しましょう。