年賀状を作るとき、ペットや家族の写真をごちゃごちゃと詰めこんでいませんか?
ひとつひとつの写真は魅力的でも、配置がきれいじゃないと、雑に見えてしまいます。
今回は、年賀状に写真を複数入れるときの、入れ方のポイントをご紹介します。
ここを気をつけるだけで、年賀状の完成度がぐぐっと上がりますよ!
メインの写真を選ぶべし!
お気に入りの写真がたくさんあって、どれもこれも詰めこみたい!
気持ちは分かりますが、全てを同じ大きさで入れてしまうと、結局全部ぱっとしない……なんてことも起きてしまいがち。
まずは、一番見せたいメインの写真を選びましょう。
赤ちゃんの顔のアップや、胸から上までがうつった写真などを選ぶと、受け取った人の目にとまりやすいです。
全身を映した写真は映っている人のことがよく分かりますが、人物のサイズが小さくなり目立たなくなってしまいます。
数ある年賀状の中でも目立たせたい場合、胸から上までがうつった写真を選びましょう。
既にある写真をトリミングしても大丈夫。
家族の集合写真を年賀状用に撮る場合には、できるだけ寄ってもらって、胸から上だけを撮るといいでしょう。
仲良しな様子をアピールすることもできます。
メインの写真が決まったら、それを一番大きなサイズで配置します。
その他の写真は1、2枚程度にしておき、メインよりも小さなサイズにしましょう。
メインの写真の半分程度のサイズがおすすめです。
好みやデザインに合わせて調整してください。
ゆったり余白を作るべし!
「いっぱい写真を入れたいから、写真と写真の間なんて空けない!」
それは、基本的にはNGです。
すきまなく詰めこんでしまうと、余裕がなく、きつい印象になってしまいます。
四角い写真を入れるなら、多くても3枚までにしておきましょう。
人物の顔を切り取って、LINEのスタンプみたいにするのもアリです。
ポスターやチラシなどといった印刷物を作るデザイナーは、多くの場合、データを作るときに「余白」にも気を使います。
余白のとり方次第で、きつい印象にも柔らかい印象にもできるからです。
余白を広くとれば、ゆったりと落ち着いた雰囲気にもなりますし、印刷したあとに手書きのメッセージを入れるスペースもとることができます。
ただ、手書きのメッセージを入れることが分かっている場合には、それも含めてデザインと考えましょう。
完璧なバランスで成り立っているデザインが、後から手書きのメッセージを入れたばっかりに崩れてしまう、なんてことも起こるのです。
マージンに気をつける
何かを印刷したとき、紙のはじまで文や写真を入れたら、はじのほうが印刷されなかった……なんてこと、ありませんか?
これを避けるために、デザイナーは「マージン」を設定します。
紙のサイズより1回り小さな四角をつくり、その中に絶対切れさせなくないものを入れていくイメージです。
印刷されない!というトラブルを避けるためには、写真などが端に寄りすぎないように調整しましょう。
有料のソフトではありますが、おすすめなのがadobeの「イラストレーター」です。
イラストレーター、といっても絵を描くためのソフトではなく、チラシや年賀状などの製本しない印刷物のデータを作るときに、デザイナーが使うソフトです。
これを使えば、マージンの設定も簡単にできて、写真や文の位置をそろえるのも簡単。
年賀状以外にもばしばし使えるので、普段の仕事でチラシを作ったり、PTA行事の広告を担当しているという方は、ぜひ検討してみてください。
デザインにちょっと気を使うだけで、何倍も見栄えがよくなります。
余白や写真のサイズに気をつけて、年賀状をかわいく、かっこよく作ってみてくださいね。