毎年のように食べている、お正月の恒例行事、おせち料理。
実家を出てから食べなくなった、という方もいることでしょう。
通販で手に入れる人も多いようですが、おせち料理には、どんなものがあったでしょうか。
今回は、おせち料理について調べてみました。
そもそも、おせち料理ってどんなもの?
さて、お正月ぐらいでしかお目にかかることのない「おせち料理」。
そもそも、どんな物だったでしょうか。
おせち料理は、基本的には4段程度の重箱につめてあります。
これには、「めでたさを重ねる」という意味があり、中身は地域によって異なります。
ただ、保存のきく料理が多いようです。
これにもちゃんとわけがあります。
正月の三が日の間、主婦を家事から開放するためのものなんです。
実際には掃除や洗濯もしなければならないでしょうが、あらかじめ年があける前におせち料理を作っておくことで、食事を作る手間をはぶこうというわけなのです。
確かに、あらかじめ作っておけば、初詣をする時間もできそうですね。
何を入れるの?代表的な重箱の中身
では、おせちの重箱の中には、どんなものが入っているのでしょうか。
ここでは代表的とされる中身をご紹介します。
おせちの重箱は、上から「一の重」「二の重」「三の重」「与の重」と言うそうです。
「四の重」と言わないのは、四が「し」とも読めることから、「死」を連想して縁起が悪いとされているからです。
ホテルや結婚式場などで、4のつく部屋がないのと同じ理由ですね。
重箱の代表的な中身は、以下の通りです。
・一の重……祝い肴(いわいざかな)
・二の重……口取り
・三の重……海の幸
・与の重……山の幸
「祝い肴」とは、お祝いの席で出される酒の肴(さかな)のこと。
要するにおつまみです。
関東では「黒豆・数の子・田作り」、関西では「黒豆(またはごまめ)・数の子・たたきごぼう」が入るそうです。
二の重には、栗きんとんや伊達巻、かまぼこなどの甘く味をつけたものが入ります。
三の重の「海の幸」には、魚やエビなどが入るそうです。
いくらや貝類を入れるのなら、ここに入りそうですね。
与の重の「山の幸」は、野菜の煮物などが入ります。
私の実家では、毎年ここに芋やタケノコなどを入れた煮物が入っていました。
このように、基本的には四つの段に入れるおせち料理ですが、核家族化が進んだ現在では、3段にすることも多いそうです。
3段の場合は、
・一の重……祝い肴、口取り
・二の重……海の幸(焼き魚、酢の物)
・三の重……山の幸(煮物)
が一般的なんだそうです。
下の動画では、おせち料理の詰め方を紹介しています。
ここで使っている重箱は、3段のものです。
こう見ると、3段でもかなりボリュームがあることが分かります。
4段のおせちは、さぞ豪華なのでしょうね・・・。
また、詰め方ひとつとっても名前があるようです。
下の動画で紹介しているのは、「八方詰め」というもので、
幸せが四方八方に広がるように、という願いをこめたものだそう。
他にも、「段詰め」という詰め方もあるみたいです。
一年の初めに食べることで、大切な意味をもつおせち料理。
お正月には、お雑煮だけでなく、おせち料理も食べてみてくださいね。