2月になると、やってくるのが節分。
お父さんが鬼の仮面をかぶり、子供に豆を投げつけられたあと、その豆を食べますよね。
その食べる数、間違っていませんか?
実は、年齢の数だけ食べていると、数が足りないかもしれないのです。
今回は、節分の豆まきと、食べる量についてご紹介します!
なんで豆を投げるの?
節分といえば豆まき。
「鬼はー外!」
「福はー内!」
というかけ声で有名ですよね。
このとき使う豆は「福豆」といい、その正体は大豆を炒ったものです。
鬼役は豆まきをすると逃げていきますが、なぜ鬼に豆を投げつけると、鬼は逃げてしまうのでしょうか。
実は、豆まきにまつわる伝説があります。
昔、悪さをしていた鬼をやっつけるため、豆をぶつけて鬼の目をつぶしたのだそうです。
また、豆には「生命力」と「魔よけ」の力があるとされています。
また、豆を「魔目」(まめ)と読むことで、魔物をやっつける意味に繋がるのだそうです。
豆まきには、邪気を追いやり、その1年を病気やケガなく生きられるよう願う、という意味合いがあるのです。
投げるのは大豆だけじゃない!?
もちろん節分も、地域によって内容が違うことがあります。
地方によっては、「鬼は外」ではなく「鬼も内」である場合もあるのだとか。
そして、なんと大豆ではなく落花生を、しかも1番外側の殻付きで投げる地方もあります。
大豆ではなく落花生を投げるのにも、もちろん理由があります。
拾いやすいからです。
確かに、豆まきをした後の豆を、全部回収するのは大変です。
うっかり踏むと粉々になるし、ほっとくとカビが生えたり虫のエサになってしまいそうですし……。
それに、床に落ちた大豆は、なんだか汚い気がしてあまり食べたくないですよね。
でも、落花生なら安心。
汚れるのは外側の殻なので、食べるときに捨ててしまえば大丈夫。
サイズも大きいので、大豆よりも見つけやすいです。
私も1度落花生でやってみたことがありますが、回収がとてもスムーズでした。
家具と家具の間の細いスキマに入ることもなく、すみっこのほうにあっても、目立つので気がつきやすいです。
また、大豆を投げつけられると思いのほか痛いですが、落花生のほうが痛くなかった気もします。
こちらの動画では、大豆と落花生、どちらが節分で使う豆として有能か、実際に試して検証しています。
どちらにも、いいところ、悪いところがあるようです。
神社などでは、豆の他にも、おもちやみかんを投げることもあるのだとか。
昔はお米や麦、炭なども投げていたそうです。
鬼を倒せそうなら、何でもありなのでしょうか?
落花生はおすすめですが、ピーナッツアレルギーのある人はやめてくださいね。
幼稚園などでは、アレルギーに気を使って、新聞紙を丸めて投げるところもあるそうです。
(それってもう豆まきではないような……)
豆ってどれだけ食べたらいいの?
さて、無事鬼を追い払ったら、福豆をいただきましょう。
この福豆ですが、実は食べる数に決まりがあるんです。
福豆は、数え年+1個で食べるのがよいとされています。
「数え年」とは、元日が来る度に1つ年をとる、年齢の数え方のこと。
昔の日本で使われていた数え方です。
昔は「0」という数字の考え方がなく、赤ちゃんは生まれた時から1歳でした。
というわけで数え年は、現代のやり方で考えた満年齢に、+1歳足したものです。
数え年より1つ余計に食べるのにも、もちろん意味があります。
1つ多く食べると、体が上部になって、風邪をひかなくなるというのです。
もちろん、これにも地域差があるため、いちがいに「こうだ!」とは言えませんが。
ともかく、福豆は「現在の年齢」+「2個」食べれば、間違いはありません。
ただ、幼いお子さんや、特にお年を召した方は、無理せず食べてくださいね。
余った豆はどうしよう?
私の実家では、毎回スーパーで福豆を買ってきます。
たくさんあるので、家族全員が年の数+2個食べてもなかなか減りません。
豆が余ってしまうようなら、年齢は気にせず食べてしまってもいいのではと思います。
こんなとき、投げるものを落花生にしておくと、アレンジを考えやすくて楽かもしれません。
殻をむいてしまえばピーナッツになるので、手作りチョコレートの材料にしたり、ゴマやみそと一緒にあえてみたり、中華系の炒めものの中に入れてみたり……。
落花生、素晴らしいです。
まとめ
・豆まきは、鬼の目をつぶして無病息災を願うイベント
・投げるのは豆じゃなくてもいい
・食べる個数は、自分の年齢+2個
1年間生きていると、それだけいろんなストレスもためこんでしまいがち。
鬼役に豆をぶつけて、節分を楽しみましょう!