春の日差しが温かく、桜の花が咲く季節になってきました。
3月は最も出会いや別れが多い季節で、幼稚園や保育園では、「卒園式」が行われるでしょう。
入園したころまだ制服がブカブカで、大きなカバンに背負われて登園していた日々がついこの間のことのように、思い出されるのではないでしょうか。
3年間の色々な思い出を思い出すと、自然と涙が溢れてきますよね。
そしてもう一つ思い出すことは、「卒園」=「お祝い」ということ。
両親はもちろんのこと、おじいちゃん・おばあちゃん、親戚の方からもお祝いをいただくことがあります。
私は、保育士をしていたのですが、この時期になると、ママたちが園庭で「卒園祝い、何をあげるの?」と会議をする声をよく耳にしました。
幼稚園からも「卒園祝い」として、クラス全員の似顔絵コップを作ったり、タオルを作ったり、オルゴールをプレゼントしたりと3品くらい渡していました。
私たちも思い出に残るようなものをプレゼントしたいと、一生懸命選びますが、ママやパパたちはもっとその思いが強いんだなぁと感じていました。
幼稚園児から小学生になるのは、すごく大人になっていく気がします。
そんな頃に渡すプレゼントはどんなものがいいか?とふと疑問に思ったので調べてみることにしました。
プレゼントするときに気を付けること
子どもにプレゼントをする、と言っても、やはり「卒園」はお祝いですので、渡し方にも注意が必要です。
〇気を付けること
・卒園祝いののしを巻く(内のし)
・現金を贈る場合は、ご祝儀袋に入れる(新札で)
・高額なプレゼントは避ける(5000円~1万円程度)
・渡す時期は3月中(本来は卒園式前に贈るのがいい)
以上が、基本的なルールですが大人の常識ですので、他のお祝い事の時と同じようにすればいいと覚えておくといいでしょう。
また、卒園祝いをするかしないかのアンケート調査を見た結果、「しない」の人が多かったようです。
その理由は「すぐに入学祝いがあるから」だそうです。
確かに、卒園して2週間後くらいには、小学校に入学するわけですし、この時期に2度もお祝いをしているほど、皆さんお暇ではないようです。
それでも、やっぱり子どもにとっては、「卒園した」ということも大事なことです。
せっかく3年間頑張ってきたのですから、何かお祝いはしてあげたいところですね^^
お祝いしているという意見の中で、最も多かったのは、「家族や身内で食事会」でした。
外食する方も、家で団らんして過ごされる方も多かったです。
また、家で食べる時には、作っている暇がないという理由で、「お取り寄せ品」や「宅配サービス」を利用するのが簡単でいいそうです。
確かに、人数分の食事を作るのが大変な家庭もありますし、今は便利なものがたくさんあるので、お祝いの時くらい、ママにもゆっくりしてもらいたいですね。
卒園する子どもに贈りたいもの10選
卒園は、先生にとっては嬉しくもあり寂しいことです。
ですが、親や祖父母にとっては、成長していく我が子に嬉しい気持ちがたくさんだと思います。
ずっと傍で頑張っている姿を見てきたからこそ、これ以上ないお祝いをしてあげたいと思うのは当然のことでしょう。
ですが、先ほども言いましたように、「卒園」よりも「入学」をお祝いする方が多く、「卒園祝いと入学祝いを同じ」にする方がほとんどでした。
その中で最も人気の高かったものを紹介します。
〇ランドセル
入学のお祝いと言えば「ランドセル」ですよね。
親から贈る場合もありますが、祖父母から贈られることが多いのではないでしょうか。
私もおじいちゃんと選びに行ったのを覚えています。
昔は男の子は黒・女の子は赤という決まり?のようなものがあったので、どこで買っても同じものばかりでした。
ですが、最近のランドセルはカラフルで男女関係なく好きな色を選べるようになりました。
また、柄や形も企業によって全然違うので、選ぶ楽しみもあって羨ましいです。
6年間使う大切な物ですのでお子さんが気に入るものを買ってあげられるといいですね^^
〇学習机
こちらも祖父母からいただくケースが多い品物です。
これから始まる勉強に楽しく取り組めるようなお気に入りのものが見つかるといいですね。
また、学習机を置かない家庭も増えているそうですが、その理由として、
・部屋が狭くなるから
・リビングで勉強した方が頭が良くなると言われているから
・置く場所がない
・1つだけ買って兄弟で順番に使う
など色々な意見がありました。
大人は学習机がなくてもいいと思っていても、お子さんにとっては勉強に対するモチベーションをあげるのに必要かもしれないので、お子さんの意見を尊重してみてはどうでしょうか。
ちなみに関係ないですが、私は、ベッドとセットになっているものにずっと憧れていたのですが、3人兄弟だったので我がままは通らず、近所のお兄さんに譲ってもらったものを使っていました(笑)
〇文房具セット
こちらも勉強が始まる準備として、入学前に揃えておかないといけないものです。
鉛筆やノート、消しゴム、ものさしなどがセットになったものがたくさん売っているので好きなキャラクターのものを買ってあげるのがいいでしょう。
今は小学校でもシャーペンを使っていいと聞いたのですが、やはり最初は鉛筆をあげたくなりますね。
それと、シャーペンは途中で芯が折れる回数が多いので、授業に集中するためにも鉛筆が無難ではないかと思います。
〇好きなおもちゃ
祖父母からは、入学祝いとして「勉強を頑張ってほしい」とプレゼントしたい気持ちがあると思うので、最初からおもちゃをお願いするのはNGですね。
3年間幼稚園を頑張ったご褒美として、欲しいおもちゃを親からプレゼントするのは、子どもも達成感を感じられるのでいいと思います。
〇時計・腕時計
時計を読む練習をしたり、時間配分を考えて物事を進める練習を少しずつでもしていかなければいけません。
今は子ども用のスマホを防犯のために買い与えている方も多いと思います。
スマホを開けば時計が表示されるので、現在の時刻を知ることはできますが、それでは意味がないです。
防犯上持たせるのはいいことですが、それとは別に腕時計を持たせましょう。
放課後、友達と好き勝手遊ぶことが増えてくると、門限というものを付けます。
その門限を守るために、デジタル表記のスマホではなく、きちんと時計を見て時間を把握することで、時計を読む練習になりますし、針の位置をみてあと何分遊べるかも計算できます。
そういったことが出来るようになってから、時間配分を考える能力もついてくるので、時計は必需品なのです。
また、子どもは大人と同じように腕時計を付けられることが嬉しいので喜んでくれるでしょう。
〇商品券・ギフト券
こちらは親戚からいただくことが多いでしょう。
今はオシャレな「子どもギフト券」という可愛い柄のついたものも売っていますので、本人に渡して、好きな物を買ってもらうのが主流になっています。
商品券には期限がないので、どこででもいつでも欲しいものが出来た時に買えるので、子どもたちにとっては魔法の券ですね^^
〇図書カード
小学生になると本を自分で読めるようになってきて、欲しい本も出てくると思います。
本を読むことで想像力が豊かになり、発想力もつくので子どもにとってはいい事ばかり。
図書カードがあれば、好きな時に好きな本を買えるし、自分で買ったという達成感も味わえるのでいいプレゼントですね。
〇ハンカチ・タオル・衣類
小学校では必需品のタオルやハンカチ。
制服がある学校も、私服の学校も下着や靴下はかなりの頻度で必要になります。
また、なぜだか、すぐに敗れてしまったり、靴下の片一方がなくなったりします。
なので、何枚あっても困らないいいプレゼントだと思います。
女の子に渡す場合は、色や形などの好みを聞いておいたほうがいいでしょう。
〇リュックサック
使えるようになるまで置いてあっても問題ないので、好きな柄や色などを間違えなければ喜んでもらえるでしょう。
また、学校以外の習い事や遊びに行くときなど、色んな時に使えるのでプレゼントするにはもってこいのアイテムです。
〇自転車
遊びに行くときには必需品になること間違いなしです。
ですが、まだ練習の途中で補助がいる場合もありますし、もう既に乗りこなしていて必要ないという子もいると思います。
今は自転車も高くなっていて簡単に買えるものではないですので、必要かどうかを親御さんに確認してから買うことをおススメします。
ですが、自転車は子どもが貰って嬉しいものの上位ですので、喜んでくれることでしょう。
まとめ
卒園よりも入園をお祝いするご家庭が多いことが分かりましたが、卒園の時にも達成感を感じられるように簡単でも構いませんので、お祝いしてあげることを保育士としておススメします。
誰かからいただくプレゼントは、子どもにとっては本当に嬉しい事ですので、その子の笑顔が見れるものを見つけられるといいですね。
最後に、お子様の卒園、おめでとうございます。