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まさかスイカでアレルギー!? 症状は? 実はそれ、[口腔アレルギー]かも!

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イカなどの果物を食べた後、口の周りがかゆくなったり、

ひどい場合は腫れたり、花粉症のような症状が出たり・・・

もっとひどい場合はじんましんや、吐き下しに至ることもある・・・

 

こんな症状にびっくりしたことはありませんか?

実は、最近、このアレルギーを発症する人が増えてきています。

 

「口腔アレルギー症候群」というもので、食物アレルギーの一種なんですが、

特徴として、消化器官での吸収で発症するのではなく、口腔粘膜で発症します。

別名、花粉食物アレルギーともいわれ、花粉症との関係もあるんですよ!

 

近年、私たちの食生活や住環境の変化によって、花粉症も急増しているので、

そのこととも関係が深い、「口腔アレルギー症候群」について、

どんな症状か?なぜひき起こるのか?などについて、お話していきます。

 

 

花粉症の方は特に気を付けて!

 

口腔アレルギーは、花粉症でない人にも起こりうるものですが、

花粉症の人は、そのうち10人に1人は発症するといわれています。

 

花粉症自体が、日本人の3、4人に1人というこの現代では、

口腔アレルギーの人も増えてきています。

 

花粉症になってから、数年たって口腔アレルギーが出るケースが多いんで、怖いですよね。

花粉症になる年齢も下がってきていることから、

口腔アレルギーは子供から大人まで、発症するものというわけです。

 

他にも、ゴム手袋(ラテックスゴム)でアレルギーが出る人や、

ぜんそくのある人なども、引き起こされる可能性があるので注意してください。

 

口腔アレルギーの主な症状

 

口の中の粘膜に、果汁がついたことでアレルギーが起こるので、

食べた後、数分以内に、唇、口の周囲、口の中、のど、耳の中などの、

かゆみ、ピリピリなどの刺激感、腫れ、しびれなどの違和感が現れます。

 

のどが詰まった感じや顔が腫れることもあります。

また、花粉症のような、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみが出る場合もあります。

 

ひどい症状だと、じんましん、呼吸困難、腹痛、吐き下し、気管支ぜんそく

アナフィラキシーショックなども挙げられます。

 

ほとんどの場合は、しばらくすると自然におさまりますが、

ひどい症状の場合は危険ですので気を付けましょう。

 

イカは、イネ科花粉と関連している!?

 

花粉症と、口腔アレルギーがなぜ関連するのか?ですが、

生の果物や野菜には、花粉症の原因となるたんぱく質の「アレルゲン」と

構造がにているたんぱく質を含むものがあるからです。

 

「交差反応」といって、体内の抗体が、錯覚をして、構造が似ている「アレルゲン」と

反応することで口腔アレルギーが起こります。

 

以下が、主な植物の花粉と、関連があるとされている食物の組み合わせです。

 

・カンノキ、シラカンバ…りんご、もも、さくらんぼ、すもも、ピーナッツなど

・ブタクサ・・・メロン、スイカ、セロリなど

・イネ化・・・メロン、スイカ、トマト、キウイ、オレンジなど

・スギ・・・トマトなど

ヨモギ・・・マンゴー、セロリ、人参など

 

「口腔アレルギーかも・・・?」と思ったら

 

もし、口腔アレルギーではないかと思い当たるのであれば、医療機関で検査を受けましょう。

血液検査と皮膚テストで、アレルギーかどうかが分かりますよ。

血液検査では、ほとんどの場合、原因となるアレルゲンの特定ができます。

 

もし、普通に食べているときに、体に違和感が出たら、

口から吐き出し、水で口をゆすぎましょう。

さらに、果汁などが、手や顔についていたら、それも洗います。

それ以上にひどくなりそうであれば、内科や耳鼻咽喉科などの受診が必要です。

 

まとめ

 

①花粉症の人は特に、口腔アレルギーにもなりやすいので注意が必要。

②口腔アレルギーは、名前の通り、口の中や、周りに症状が出る。

ひどい場合は呼吸器、消化器にも症状が及ぶこともある。

③花粉と、口腔アレルギーの原因となる食物は、それぞれ関連がある。

④口腔アレルギーと疑われる場合は、医療機関でアレルゲンを調べてもらいましょう。

 

花粉症と同様、ある日突然発症する、口腔アレルギー。

「大好きなスイカがもう食べられない・・・」など、

好きな果物が食べられなくなったらすごく残念ですよね。

 

乳児のアレルギーは、大きくなると治ることが多いですが、

花粉症や口腔アレルギーは、いったん発症してしまうと治りにくいんです。

 

でも、もし、「何か体に違和感が起きているな」と感じたら、

早めに病院で受診して、原因を特定しましょう。

ふだんから、免疫力が低下しないよう、健康管理をしておきたいものですね。