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ヒスタミンとは?アレルギーの症状が出るメカニズムについて学ぼう!

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私たち現代人にとって、アレルギー疾患はかなり身近な存在になっています。

近年、アトピー、花粉症、ぜんそくなどで辛い思いをしている人が

かなりの勢いで増えてきているんですよね。

 

今回は、そんなアレルギーの症状が出るメカニズムと、最近よく耳にするけど

何なのかを知らない人が多いであろう、ヒスタミンとの関係に迫りたいと思います!

 

戦後に増えたアレルギー疾患

 

近年、アレルギーのあるひとが増えたことの原因として考えられるのが、

私たちの住環境や食生活の変化です。

 

食べものも、食生活の多様化にともない食材の種類も増えましたし、

食材だけでなく、食品添加物も豊富になりました。

また、高層マンションなど通気性が少なく、密閉された住環境になりましたね。

さらに、問題にもなっている大気汚染である、車の排気ガスや、工場の排煙も増えました。

 

こういった生活環境のなかで、抗原(アレルゲン)が増えたことが、

近年、アレルギーのある人が増えた原因と考えられます。

 

アレルゲンの種類を上げると、食物、薬物、ホコリ(ハウスダスト、ペットやダニ、カビも)、花粉

などがこれに当てはまります。

 

よくあるアレルギー疾患はコレ

 

アトピー性皮膚炎

赤ちゃんや子供に多くなってきており、大人になっても悩んでいる人も多い。様々な治療方法があるとされているが、ステロイド剤で治すのが一般的。

 

ぜんそく

アレルゲンを吸い込むことや、激しい運動やストレスが発作の引き金になる。

 

アレルギー性鼻炎

花粉症もこれに当てはまります。ハウスダストやダニ、カビをアレルゲンとする。

 

ⅳ食物、薬物、金属アレルギー

摂取をやめれば蕁麻疹などはおさまります。

 

アナフィラキシー

ペニシリンなどの薬物によるアレルゲンが原因。重症の場合、呼吸困難や意識障害を起こすので大変危険。

 

ご自身にこれらのアレルギーがあるという方も多いと思いますし、

家族や周りで悩んでいる方は多いんじゃないでしょうか?

 

これがアレルギーのメカニズムだ!ヒスタミンとその役目を分かりやすく説明しよう!

 

ヒスタミンは、誰でも体の中に持っている物質で、

体内に入ってきた異物を排除しようとする役割を持っています。

この、異物を体外に排出しようとする役割を免疫といいます。

 

このように考えると、体にとって良いものではあるのですが、

異物を排除しようとするときに、自分の体を傷つけてしまう場合があり、

その時に体に生じる現象が、アレルギーの症状となります。

 

言いかえると、このアレルギー反応は、体を守ろうとしたヒスタミンが、

皮膚の毛細血管に作用し、炎症反応を刺激することで引き起こされるということ。

 

ちなみに、この化学伝達物質であるヒスタミンは、全身に存在している

免疫系の肥満細胞という細胞から放出されます。

 

実はヒスタミンがこうして放出される場所によって、症状の出方がかわるんですね。

その場所が、花粉症やアレルギー性鼻炎だと鼻や目、

アトピーや蕁麻疹は皮膚、気管支炎は肺、ということになります。

 

ヒスタミンを含む食品による食中毒とは!?

 

ヒスタミンを多く含んだ食品によって、食中毒がひき起こる場合、

その症状はアレルギー症状のようなものになります。

魚には、ヒスタミンを作る働きをもつ物質が多く含まれており、

衛生管理の状態が悪いと、ヒスタミンが多く生成されてしまいます。

 

この場合、生成されたヒスタミンは加熱をしてから摂取しても分解されず、

食中毒を引き起こします。

主に、マグロ、カジキ、カツオ、サバ、イワシ、サンマ、ブリ、アジなどの魚や

その加工品でもこの食中毒の報告があがっています。

 

かなり身近な魚なので他人事ではないですよね。

 

まとめ

 

①アレルギー疾患は近年かなり増加傾向にある。その原因は私たちの生活環境の変化によるものである。

②具体的なアレルギー疾患の紹介。アトピーぜんそく、花粉症、食・薬・金属アレルギー、アナフィラキシーなど。

③免疫としてヒスタミンが働いたときの、自分の体を傷つけてしまう場合に体に起こる反応がアレルギーである。

ヒスタミンによる食中毒は、衛生管理の悪い魚やその加工品によって起こる。

 

ヒスタミン」という言葉は聞きなれないけれど、

最近ちょこちょこ聞くかも・・・と思いませんでしたか?

あれるぎー

現代病になっているアレルギーです。

自分も今後、アレルギーになってしまう可能性があるからこそ、

カニズムを知って、対処できるようにしておきたいものです。