夏祭りや花火大会など、夏に浴衣を着るのは女性にとっての大きな楽しみですよね。
ただ、夏しか着ないのでしまう時にきちんとお手入れしておかないと、
汗や食べものなどのニオイが付いてシミになった浴衣は、翌年着られなくなってしまうかもしれません。
わたしも昔、お家での洗い方が分からなくて色々と調べたことがあるので、
浴衣や帯の洗い方についてまとめてお伝えさせていただきますね。
洗濯ができるかどうかの見極め方
浴衣にも、洋服同様に洗濯表示がついていることが多いのでそれを確認します。
洗濯機のマークに×がついていたらだめですが、あきらめる前に手洗い表示はどうなっているかも確かめましょう。
だいたい、「手洗イ30」は大丈夫なものが多く、これは「30℃以下の水で手洗いなら可能」という意味になります。
もしくは、「洗濯機のマーク 弱 ネット使用」の表示の場合もあります。
これなら洗濯機も大丈夫ということなので安心です。
もし手洗いも×であれば、無理に取り組まずクリーニング屋さんにお願いしましょう。
綿素材のものはお家で洗える場合がほとんどですが、
麻素材や絞り生地、特殊なラメ糸などを使用したものはお家では難しいです。
浴衣の洗濯機での洗い方
1、色落ちしないかを確かめるために、少し濡れたタオルで目立たない場所を押さえてみると分かります。
色落ちするものは、クリーニング屋さんにお願いした方が無難です。
2、目だった食べこぼしのしみや泥などの汚れがあるときは、その部分をタオルでふいたり、擦り洗いしたり、
汚れたときになるべくすぐに落としておきましょう。
3、袖畳にきれいに畳んで洗濯ネットに入れ、「手洗いコース」や「ドライコース」で設定して洗います。
洗剤は、お洒落着洗い用の中性洗剤を使うと色落ちしにくくなります。
脱水は30秒~1分くらいの軽めで大丈夫です。
4、脱水後は、しわができないようにきれいに広げて、袖が真っすぐになるようにもの干し竿に通してから陰干しします。直射日光が当たると色褪せの原因となるからです。
このとき、手でたたくようにしてしわを伸ばしておきましょう。
5、干したあとにもとれないしわは、アイロンがけをします。
アイロンの温度は低めのドライ設定で、当て布をして直接生地にあてないようにし、
必要があれば霧吹きもかけると、きれいにしわがとれますよ。
浴衣の手洗いの仕方
1、上記同様。
2、上記同様。
3、洗面台など大きな場所に水を張り、お洒落着洗いの洗剤を入れましょう。
4、水を張ったところに浸かるよう、なるべくきれいに畳んで両手を広げて押し洗いします。
水を入れ替えて、同様にすすぎもしてください。
5、洗濯機の「脱水モード」で軽く脱水をします。
6、新しい水を張り直し、洗濯のりを溶かしたところに浴衣を浸してのり付けをします。
7、再度、洗濯機で軽く脱水をします。ここでも30秒~1分と短めで。
8、干し方、アイロンがけの方法は上記同様です。
帯はお家で洗わない方がいい!?
浴衣と比べて帯は、汗染みなどはできにくいので洗わなくても済む場合があります。
ひどく汚れたときは、その部分だけを、タオルを水で濡らして少し中性洗剤を含ませ、
トントンとたたくようにして汚れを落としましょう。
お家で洗いたいときは、基本的には浴衣同様で、洗濯表示に従ってください。
綿やポリエステルのものは自宅で洗えますので、浴衣の方法と同様に洗ってもらえればOKです。
干すときにしわができやすいので、なるべく畳まずに伸ばした状態にし、
洗濯バサミも跡が付きにくいものを使うのがベストです。
お家で洗えないものは、無理に洗うと縮んだり型崩れをしたりする可能性もあるので、
クリーニング屋さんにお願いしましょう。
まとめ
①浴衣や帯をお家で洗濯できるかどうかは、基本的に洗濯表示に従って判断してください。
②浴衣を洗濯機で洗う場合は、必ず洗濯ネットを使用し、使う洗剤もおしゃれ着洗い用で。
脱水は短めの時間で大丈夫です。その後の干し方やアイロンの当て方にも注意が必要です。
③浴衣は、お家で洗うなら手洗いがおすすめです。少し洗濯機より手間はかかりますが、
のり付けまで自分でできるので丁寧に洗えます。すすぎも忘れず、水を張り直して行ってください。
④帯も、洗濯表示を確認した上でお家で洗えるかどうか判断しましょう。
洗い方も浴衣同様、手洗いし、干すときにもしわや洗濯バサミの跡に注意してくださいね。
最近は、安くてかわいい浴衣で、お家で洗えるものが多くなってきていますよね。
クリーニング屋さんに出しても1000~3000円くらいで済みますが、
洗濯表示でを見てお家で洗えそうであれば、ぜひトライしてみてください!