大人になると、喪服を着る機会が急に増えますよね。
学生の頃は制服を着ていれば良かったのですが、20歳を越えると大概の方が自分の喪服を購入すると思います。
最初はきっとご両親と選ぶという人が多いと思いますが、何年か経って着られなくなったり、買い替えたりすることもあるでしょう。
みなさんは、喪服を選ぶ時に気を付けたいことがいくつかあるのをご存知ですか?
私は何も知らずに買いに行き、試着せず適当に好きなデザインを選んで買いました。
ですが、大きな失敗でした。
家に帰ってから念のために着てみることになり、袖を通すと少し窮屈に感じました。
サイズは自分のサイズで買いましたが、シュッとしたデザインでしたので筋肉質の私には少しキツかったのです。
また、パンツとスカートとセットになっているものでしたので、お得感を感じていましたが、パンツの裾が長くて裾上げが必要だったり、スカートは履いてみると思っていたのと違っていたり・・・
当然ですが、試着をしなかった私の責任です。
「今なら返品できますよ。」と優しい定員さんとお店のおかげで違うものに変えることが出来ましたが、どこでもそういう対応をしてくれるとは限りませんので、私のような失敗をしないように皆さんも気を付けてください。
こういったミスを避けるためにも、失敗しない選び方を知っておきたいですよね。
また、喪服には必ずといってもいいほど必須なネックレスについても、自分の好みやつけるのが苦手な人もいると思うので、今どきの常識はどうなっているのか、ついでに知っておきましょう!
喪服を選ぶ時に気を付けること
喪服を買おうと思った時、たいていの人が「何を注意するのか知らない・分からない」そうです。
普段の何気ない疑問のように簡単に「喪服どうやって選んだ?」と相談できることでもないですよね。
親に聞くしかないですが、昔の物と今の物ではスタイルも文化も変わりつつあります。
親に教えてもらったことだけでは、通用しなくなっているようです。
色んなことが時代に合わせて変わっていく世の中ですから、こういったものが変わってしまうのも仕方ありません。
では、早速ですが、喪服を選ぶ時に気を付けることを見ていきましょう。
ます、揃えないといけないものですが、
○ワンピース・フォーマルスーツ
○カバン
○靴
○ネックレス
この4点が基本で、必ずないと話になりません。
まずは、フォーマルスーツについて。
色んなタイプの物がありますが、喪服というのはオシャレをするものではなく、葬儀に出るための礼服です。
最近は、葬儀の場でもオシャレに着こなす方が多いようですが、本来はあなたが主役ではなく、パーティーでもないので、控えめな服装で行くのが礼儀として正しいでしょう。
最近は少しでも周りと差をつけるためにオシャレな物が多いですが、至ってシンプルなものを選ぶようにしましょう。
小さいリボンが1つだけ、細い腰紐が1本ある、など飾りの少ないものを選ぶようにしてください。
そして、フォーマルスーツで気にしておいてほしい事は、『1年中使えるかどうか』というところです。
私が購入したものは、夏用でしたので生地が薄く冬に着るには寒すぎました。
中に温かいシャツを着ていてもどうしようもないくらい寒かったのを覚えています。
今は、何度も買いなおさなくてもいいように年中着られるものがありますので、分厚すぎず薄すぎず自分の丁度いいものを探してみてください^^
夏でも冷房が寒くて我慢できない人は冬用を着たりも出来ますが、やはり、冬用は分厚いので外から見ても「夏なのに冬用」とバレてしまうことも多いです・・・
後は、私のように失敗しないように、必ず試着をするということ!
丈の長さや、着た時の心地よさなどは見た目では分かりませんので、長時間着ていても疲れないものにしてください。
カバンや、靴はわざわざ買わなくても、黒っぽいもので派手な柄などが入っていないシンプルなものがあれば、それを使っても大丈夫です。
何でもいいかと、ブーツやスニーカーを合わせてしまう人もいるようですが、これは考えられません。
自分の娘だったら恥ずかしくて外に出せませんし、相手の方に失礼ですので絶対におやめください。
また、ストッキングも用意すると思いますが、葬儀の場合は、黒か肌色のストッキングを使用します。
カラータイツが流行していますが、柄入りのものやカラーのものではないものを使ってください。
デニールが濃いのも、地域によってはダメな場合がありますので気を付けてください。
以上のことをまとめると・・・
- フォーマルスーツは自分に合ったサイズと、生地の厚さを考えて
- フォーマルスーツのデザインは飾らずにシンプルに
- カバンや靴は家にあるもので、選んだ喪服に合えばOK(黒色のもの)
- ストッキングは柄なしで、黒か肌色に
この4つに気を付けて、スーツを選ぶと失敗せずに「常識知らずね」とご近所さんに笑われることもないでしょう。
喪服にネックレスは必要ないって本当?
それでは、次は本来の疑問、ネックレスについて解決していきましょう。
喪服につけるネックレスといえば、「真珠」ですよね。
その真珠が、いるのかいらないのかという話です。
私は、親がつけているので当たり前だと思っていましたが、実はそうではないそうです。
海外の文化では、『葬儀に何もつけないのは失礼』『男性にネクタイが必要なように、女性には真珠が必要』『真珠を1つ買うこともできない家庭』と色んな説がありますが、こういった理由で海外ではつけることが常識になっています。
一方、日本では昔の人は和装が基本でしたので、『着物につけるのはおかしい』『ネックレスのような派手なものは葬儀には似合わない』という理由で、結婚指輪・婚約指輪以外のアクセサリーをつけるのは失礼に値するので付けられていませんでした。
今の日本では、洋装で葬儀に出席することが多いですので、この2つの意味合いからするとつけるのが普通ということになります。
ですが、本当は、『つけてもつけなくてもどちらでもいい』が正解なのです!
どういうことかと言いますと、洋装で行く場合にはつけているのが自然ですし、和服で行く場合にはつけないのが基本です。
最近は和装で行く方は少ないですので、『洋装であっても必ずしも付けなければいけない訳ではない』という考え方になってきています。
要するに大事なことは、『ネックレスを付けるかどうか』ではなく『派手になっていないか』ということなのです。
真珠をつけるとしても、2連のものは派手ですよね。
ですので、胸元が寂しい時、喪服がシンプルすぎるので少しだけ足したい時など、場合に合わせて1連の真珠を付けるようにしてください。
他にもピアスやイヤリングは、華やかな印象になってしまうので葬儀には向いていません。
ネックレスを付けない場合には、ピアスではなくイヤリングをするようにします。
ネックレスもイヤリングも両方付けるというのは相手に失礼ですので、気を付けましょう。
金属アレルギーや首元に付けるのが苦手という人も中にはいると思いますが、私は単純に自分に似合わないからできればつけたくないです(笑)
相手を想う気持ちを重視して、オシャレをする場ではないということをきちんと理解して葬儀に参加するようにしましょうね。
喪服の常識は地域によっても違う!
実は、喪服の常識は地域によっても様々です。
日本であっても色んな場所で色んな文化があるのですから、当然のこととも言えるでしょう。
勝手にこうだ!と決めつけず、親や祖父母に確認してその地域でやってはいけないことなども聞いておきましょう。
大抵の場合は、親の姿を見ているのでなんとなく分かっているとは思いますが、恥をかく前に、また親に恥をかかせないためにもきちんと知っておきたいですよね。
例えばですが、ネックレスを付けるのは常識という地域もあれば、ネックレス・イヤリングどちらも付けていいという地域、何もつけてはいけない地域もあります。
それぞれ違った文化がありますので、地元のルールに従って使うようにしましょう。
まとめ
葬儀に行く時には、オシャレをする場ではないとうことをわきまえておきたいですね。
あとは、地域によって違う点もあるので、間違った覚え方をしないように気を付けましょう。
それから、試着も忘れずに・・・(笑)
相手のことを想った身だしなみを心がけてくださいね^^